「できる課長は「これ」をやらない!」を読みました。
実は購入したのは1年ほど前になるのですが、Kindle端末内で沈んでおりました。
そんな本書を読もうと思ったのは、最近どう考えても自分は担当業務に没頭しすぎていて課長業ができていないと感じたので、ちょっと読んでみることにしました。
やはりKindle端末で本を読むのは捗りますね。
さて、本書の内容についてですが、正直私が課長として意識していることがほぼ否定される内容が満載でした。
例えば、課長は部下にモチベーションを与える必要はないとか、部下に仕事の納得感を与える必要はないとか、部下の仕事のプロセスを評価する必要はないとか、課長は経営の目線を持つ必要はないとか、ちょっと今までの自分全否定かというような内容がいっぱい記載されておりました。
私の考えが否定されたからといって、本書がトンデモ本かというとそうではなくて、書いてあることは非常に納得感のあるものばかりでした。
詳しい内容は、本書を読んでいただいた方が間違いなく伝わると思いますので、ぜひ興味のある方は読んでください。
ただ、一点そうは言っても私の考えも聞いてほしいということがあって、本書の前提は会社組織として各々の立場、役割が明確に定まっているときに機能するのだろうということです。
実際の日本企業(日本の課長)において、本書に記載されていることを厳密に実行できている企業は少ないのではないかと思います。
まぁ、私は現在の自分の会社以外に勤めたことがないので実際にはわかりませんけどね。
一方で、本書に記載されている内容から少し引用すると、自分の所属する組織が本書でいう所の組織になっていなくともそのような理想の組織にすることを諦めてはいけないのだろうということを感じました。そういうのは本書では経営の仕事ですけどね。
組織として十分な仕組み・仕掛けが用意されていないとどうしても仕事ができる人(量・質ともにこなせる。マルチに活躍できる。分掌は関係ないプレーヤー)に業務が集中して、ある意味「できる者負け」の構図が成立してしまいます。
この状態は、正常な状態ではないのですが、こういう方は大体良い人なので業務を引き受けて最終的にはパンクしてしまうということが起こり得るのが多くの企業で常態化されていると思います。(想像ですが・・・)
なお、このような仕事ができる人を本書では仕事ができる人としては取り扱っておりません。これが結構重要な考え方だと思います。
本書で記載されているようなことを日本企業の全課長が実施できるのであれば、創造性はあまりないかもしれませんが、生産性は大きく向上するだろうというぐらい無駄を省いた考え方が書かれております。
本書の内容に非常に共感した私ですが、適材適所を考えたいと言ってきた私としては大ショックではあります。
でも、サラリーマンですから上司の言うことをまず実直にこなすというのは仕事を指定く上では当たり前ですよね。
本書に書いてあることを少しでも多く実践できるように半年毎に読み返して振り返りをしてみようと思います。
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