ロードレースは非常に残酷なスポーツだと思っております。
基本的に練習してきた者が勝ちますし、勝ち負けの土台に乗るにはある程度の基本能力を持っている必要があります。
基本能力はパワーメーターで測ることが出来るので、自分が出るレースの基本能力レベルが予めわかっていると、自分がそのレースでどの程度レースが出来るのか(競えるのか)がわかります。
ただ、色々なブログのレースレポートを読んでもあまりこの基本能力については触れられておりません。
稀に著者のレースログから読み取ることができることもあります。
そういう記事は少ないので、そんな話をしたら私が出ているレースに興味を持ってくれてレースに出る人が増えてくれるかなと考えて本記事を書こうと思いました。
さて、直近出場したレースとしてはJCRCの群馬サイクルスポーツセンター(CSC)で行われたFクラスのレースです。
このレースは群馬CSCを4周回するというものです。私のこのレースの平均パワーは213wでした。FTPは223wだったり、富士ヒルクライムでは平均パワー231wだったりしたので、少し出し切れなかった感じです。
基本能力はFTPやそのレースの平均パワーで考えてもそこまで間違いではないのですが、もう一つ注意しなければいけないのがコースプロフィールです。
群馬CSCはいくつかの登り坂があり4周回すると獲得標高が350m程度になります。4周回で24km弱走るのでそれなりに登り基調のコースであります。
したがって、このコースではFTPというよりはパワーウエイトレイシオ(PWR)が重要な基本能力となってきます。
ちなみに私のPWRはこのレースの際には大体2.66倍でした。
そうデブいのです。
結果、下から数えた方が断然早い順位で終わりました。
感覚的にはFクラスで上位に絡むには3倍以上のPWRが必要になってくるかと思います。
では、これが下総運動公園だったらどうかというと、PWRというよりはFTPが基本能力としては有効です。
下総運動公園で行ったFクラスのレースではほぼ中間の順位でかつレース中盤では先頭を引くこともできましたので、大変楽しいレースができました。
ちなみにこの時の平均パワーは199wでした。
このコースは16km程度走って86mぐらい登りますので、登りがほぼないフラットなコースです。したがってFTPが高いほど有利なコースと言えるでしょう。
体が大きければPWRをあげることに注力すれば良いとも言えますが、パワーはそんなに簡単に上がらないので、PWRをあげるには減量が不可欠な要素になります。
減量の際には一緒にパワーまで落とさないようにすることが大事です。
コースプロフィールを調べて自分の基本能力と相談して楽しいレースにしたいですね。
なお、コースプロフィールや大まかな基本能力を測る指標はレースの公式サイトの過去のレース履歴からおおよそ知ることができます。
大体は出場者の平均スピードしかわかりませんが、当該コースプロフィールに当てはめた時の自分の平均スピードから逆算すると良いでしょう。
もしくはその出場者の名前をStravaで検索しても良いかもしれません。
まず自分の実力を測った上で目的のレースに勝利するための基本能力を身に着けるためにトレーニングあるのみですね。